１８６５年　ケンタッキー州・１６８ｃｍ×１４７ｃｍ 　シルク＆ベルベット

ディルツと言う名の少年と姉妹の製作による通称「おばあちゃんの花園」は、南北戦争の時の募金活動資金として製作された貴重な物です。ピーシングの１ピースの大きさがアメリカ硬貨の１０セント（通称ダイム）と同じ驚異的なサイズで細かい針目はディルツ少年と姉妹による手縫いのものです。アメリカのキルト図鑑にも掲載されている国宝級のキルトです。六角形のパターンは「ヘキサゴン」「蜂の巣」「フレンチブーケ」「モザイク」の名前があります。２０世紀になってから「おばあちゃんの花園」と言われるようになりました。この「おばあちゃんの花園」は色とりどりの２１８輪の花から出来ています。一輪の花は１９ピースから成り立ち、六角形のピースは花だけでも４１４２個（１９個 × ２１８個）あります。花と花の間も黒のベルベットのヘキサゴンで繁がれています。どのピースも丁寧に花がきちんと並んでいるように美しく配列されています。